2022.03.11
片艶とは?晒とは?紙の特徴・種類について解説します!
紙袋・包装紙を選ぶ際に大きな判断材料の一つとなる「材質」。
PACKMART by bellbeでは紙袋などの紙製品を多く取り扱っており、その素材となる「紙」の種類もさまざまです。商品ページをご覧いただく中で「片艶」「晒」など、日常生活ではあまり触れることの少ない名前が並んでいて、戸惑われた方もいらっしゃるかもしれません。そんな疑問を解決すべく、今回は「紙の種類・特徴について」解説します。
■ 紙の種類のご紹介 ■
紙袋や包装紙に使われている紙の種類についてご紹介します。
■ 未晒クラフト紙 ■
未晒(みざらし)クラフト紙とは、ナチュラルな風合いを持つ茶色のクラフト紙です。
(「未晒」とだけ表記されることもあります)
「未晒」とは「未だ晒していない」という意味で、パルプを薬品などで白く漂白していない紙のためそのままの加工していない色合いです。漂白用薬剤を使用せずに作られる為、環境負荷が少なくエコ素材でもあります。クラフト紙は繊維が長いので、強度が高く丈夫です。漂白することで、少しだけ強度が落ちることにもなりますので、未晒クラフト紙には破れにくい特徴もあります。ナチュラルで柔らかい印象で、人気の素材です。
●使われている主な商品
T-1茶無地などの茶無地シリーズ
■ 晒クラフト紙 ■
晒(さらし)クラフト紙とは、漂白された白色のクラフト紙です。
(「晒」とだけ表記されることもあります)
「晒」とは「晒した(漂白した)」という意味で、パルプを薬品などで白色まで漂白した紙です。漂白することでやや強度は下がりますが、クラフト紙は繊維が長く強度があるので、上質紙に比べると破れにくいのが特徴です。紙の繊維が長いため、触り心地は繊維を感じるややざらついた質感です。紙袋に使うと優しい印象を与えます。
柔らかい雰囲気をお求めの方、和テイストの業種の方におすすめの素材です。
●使われている主な商品
■ 片艶晒クラフト紙 ■
片艶晒(かたつやさらし)クラフト紙とは、片面に艶のある漂白された白いクラフト紙です。
(「片艶」とだけ表記されることもあります)
晒クラフト紙同様、漂白したパルプを使用し、片面をプレスさせて艶を出した紙です。
強度が高く紙袋に向いており、PACKMART by bellbeで販売している紙袋の多くが、この片艶晒クラフト紙です。
●使われている主な商品
T-1白無地などの白無地シリーズ
■ 片艶晒クラフト紙(裏) ■
片艶晒(かたつやさらし)クラフト紙(裏)とは、プレスした艶のある面を袋の内側にして紙袋を製造する方法です。
(「片艶(裏)」とだけ表記されることもあります)
ざらついた面を敢えて表側にすることで、内側との質感の差が出て紙のざらついた素材感を表現することができます。ナチュラル素材のお店、菓子、和装小物を扱うお店や神社など、和テイストの業種の方に人気です。
●使われている主な商品
■ コート紙 ■
コート紙とは、紙の表面にコート剤という薬品を塗り表面を滑らかにした紙です。雑誌やお菓子のパッケージ、ポスター、チラシ広告など、様々なところで使われています。
● PP加工の種類について
PP加工には「グロスPP貼」と「マットPP貼」の2種類があります。
グロスPP貼はキラキラとツヤがあり、高級感があります。マットPP貼はさらっとしたマットな質感で、落ち着いた雰囲気があります。
●使われている主な商品
■ 純白紙 ■
純白紙とは、片面がツルツル、片面がざらっといる包装紙に多く使われている用紙です。
(「純白」とだけ表記されることもあります)
片艶クラフト紙同様、片面をプレスさせて艶を出した紙です。柔らかめの材質で、包装をする際に比較的包みやすい素材です。
●使われている主な商品
家紋 などの包装紙
■ 上質紙 ■
上質紙とは、化学パルプを100%使用したサラサラとした白い紙です。
(「上質」とだけ表記されることもあります)
コピー用紙や書籍、冊子、書類などに使われています。平滑度が低く繊維の凸凹が感じられ、落ち着いた発色や柔らかい素朴な雰囲気があります。また、パルプ100%であるがゆえにコシがあり、破れにくく、不透明度も高く、丈夫な紙なのでしっかりとした包装が可能です。
●使われている主な商品
レースィ(白) などの包装紙
いかがでしたでしょうか。
紙袋や包装紙で使われる素材は、デザイン、質感はもちろんですが、扱いやすさや強度も選ぶうえで大切な要素となります。
ご購入の際は素材の項目もチェックしてみてくださいね。